地震が来ると助かる企業がある?
近年、世界のあらゆる国々で大地震が頻繁に起こっています。
日本も地震大国と言われるほど地震の多い国で、地震に対する発言やニュースの取り上げ方には敏感に反応する人も多いです。
例えば芸能人が復興活動や支援をしても「売名だ」「偽善行為ならやめろ」などのバッシング意見は必ずあります。
いいことをしているのに非難の声が上がるんですから、うっかり失言なんてしてしまったらそれはもう大変なことになるでしょう。
記憶に新しいもので言えば、2016年4月の熊本地震に対して「タイミングのいい地震だ」と発言したおおさか維新の会・片山虎之助代表がそうでした。
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当時は新聞やテレビでも大きく取り上げられ、日本中から非難の声が上がりました。
しかし絶対に公には言えませんが、同じように地震が来るのを願う企業があるそうなんですが、皆さんはそれがどういう企業かわかりますか?
地震で建物が壊れたらまた建て直すんだから、たくさん注文がありそうな建築会社?
それとも大量の物資を運ぶのに大忙しな運送会社が儲かる?
いろんな考えが浮かびますが、どちらも違います。
地震が来ると助かる・・・そう思っているのは実は【マンション管理組合】です。
地震で古いマンションが崩壊するとありがたい
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マンションなど賃貸物件のウリと言ったら、やはりキレイさ、快適さですよね。
必然的に建てられてから時間の経っていない、新しいものから売れていきます。
となると当然、築40年、50年、60年というマンションは売れ残りますし、契約者が居てもほとんど利益は出ないでしょう。
しかし建替えはそう簡単なことではありませんから、どの管理組合もできるだけ長く良い状態を保とうと努力しています。
とは言ったものの、古い物件を残したとしても耐震改修工事などで結局お金がかかってしまいます。
売れ残るのがわかっている物件に大金を使うのは何ともバカバカしい・・、そうなるとやはり古いマンション、不人気なマンションはいずれ取り壊さなければなりません。
その解体費用は当然マンション管理組合(区分所有者)が支払います。
新しく物件を建てるわけではなく、全く利益が出ない、ただ壊すためにお金がかかるわけですから、正直払いたくないですよね。
そういった理由から、管理組合にとって解体予定だった物件が地震で崩壊するのはとってもありがたいのです。
使いたくないお金を使わずに済むんですから、その分今後建築していく物件にお金が回せます。
崩壊してほしくないマンションが壊れたときは?
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とは言ったものの、もし大地震が起きたとして人気のないマンションだけが都合よく崩壊する・・なんてことはありえませんよね。
新築や人気のあるマンションが壊れてしまったときは、その修理費用は一体どこから出るのでしょう?
それは公費(国や公共団体の費用)から支払われます。
そのうえ地震保険に加入していればお金も貰えます。
ということは、マンション管理組合にとって地震での経済的損害は本当にわずかで済むということになります。
大地震の裏で、こんなふうに地震をプラスに考える人たちもいたとは・・。
どんな状況でも必ず得をする人はいるんですね。
ときどき入居者が少なそうな古い賃貸物件を見かけますが、もしかするとその物件も地震で壊れるのを待っているのかもしれませんよ。