最近よく見かけるイチジク
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私が子どもの頃、イチジクというと大人が食べるものというイメージで、イチゴみたいに甘酸っぱいわけでも、桃やメロンみたいに甘いわけでも、グレープフルーツみたいに酸味が効いて爽やかなわけでもなく、とにかく味も見た目も地味なイメージであんまり美味しくないというのが正直なところでした。
でも最近スーパーはもちろん、ケーキ屋さんやパン屋さん、カフェ、インスタでもよくイチジクを見かけます。
私が苦手なだけで世間ではイチジクが前から人気だったの?・・と思いましたが、やはり近年イチジクがブームなようです。
というのも、イチジクは【不老長寿の果実】と言われるほど、美容健康効果が抜群にスゴいんです!
その前に、ここでちょっと疑問。
そういえばイチジクって果物なんでしたっけ?
でも野菜ではないし・・。
そもそもイチジクって何?
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イチジクを漢字で書くと「無花果」、その名の通り、一見イチジクの木に花は咲いていないように見えます。
しかし実際はいつも食べている部分は、イチジクの実でもあり花でもあったんです。
イチジクは実の中に花を咲かせるという変わった構造をしていて、実はもともとは空洞の袋のような状態。
確かにイチジクの実には、底に穴のような凹んだ部分があって、他の果物とはちょっと違っていますよね。
周りの白っぽい部分が実、あとの赤っぽい部分が花ということになります。
ちょっと説明が長くなってしまいましたが、なぜイチジクが不老長寿の果実と言われているのか、そのスゴさを秘密をいろいろ探っていきましょう。
アンチエイジング効果
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不老長寿と言われるくらいですから、やっぱり一番注目されているのは、アンチエイジング効果です。
イチジクの赤色の成分であるポリフェノールには抗酸化作用があり、細胞の酸化を抑えるので美肌&肌の美白にとっても効果的なのです。
若々しくサビない体を維持してくれます。
またイチジクにはいろんな種類の消化酵素が含まれているので、胃腸の働きを活発にします。
代謝が良くなり、肌の新陳代謝をアップしたり、デトックスにも効果が◎
胃腸の働きを良くするので、食欲が無い、普段から胃腸が弱いという人にも有効です。
便秘予防&解消
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イチジクに含まれる水溶性食物繊維の量は、リンゴの約2倍以上!
食物繊維には整腸作用があり、便秘の改善にとても効果があります。
便秘が原因の肌荒れやニキビなどの解消もできるので、肌のお悩みも一緒に解決。
また体脂肪の吸収を抑えたり、分解する働きもあるので、ダイエット中に摂取するといいですよ。
水溶性食物繊維は、腸内の水分量を調節する働きもあるので、便秘だけでなく下痢を抑える効果もあるんです。
痔にも効く
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前述のとおり、便通を良くして便秘解消に効果があるイチジクは痔の治療にも効くんです。
便通を見ながら一日3〜5個食べましょう。
またイチジクの葉はお風呂に入れると血行を良くし、鎮痛効果も期待できます。
そのお湯で肛門周辺をよく洗うと◎
天日干しした葉や茎と、生の葉を一緒にティーバックに入れて、お湯に入れるのがオススメの方法。
抗がん物質を多く含む
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イチジクには抗がん物質であるベンズアルデヒドが多く含まれています。
ベンズアルデヒドは、がん細胞の生成を抑制する働きがあり、いわばがんの特効薬。
それを普段から気軽に摂取できるのがイチジクなんです!
そしてベンズアルデヒドには抗炎症作用があり、のどの炎症を抑える効果も。
のどが痛くて辛いとき、声が枯れてかすれているとき、イチジクを食べると痛みが緩和されます。
妊婦さんには欠かせない葉酸が豊富
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葉酸が豊富に含まれているイチジクは、妊婦さんの強い味方!
葉酸は赤血球を生成を促す働きがあり、葉酸が不足すると生活習慣病や悪性の貧血などを引き起こす原因に。
血液をつくる上では欠かせない栄養素で、母体だけでなく、胎児の脳や神経をつくるためにも必要不可欠。
特に妊婦さんは、妊娠前の2倍の量の葉酸が必要だと言われています。
つわりの緩和にも有効的なので、妊娠中は積極的に食べたい食べ物です。
女性ホルモンを安定させる
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イチジクを乾燥させたドライイチジクには、植物性エストロゲンという成分が含まれています。
エストロゲンは女性ホルモンの一つで、美肌をつくる・コラーゲンの再生能力を高める・カルシウムの吸収を促すなど嬉しい効果がたくさん♡
これを摂取することでホルモンバランスが整い、生理の悩みも緩和されるんです。
生理痛や生理周期の乱れ、生理前に体調を崩す、などにお悩みの人もこれで解消できるかもしれませんね。
生と乾燥では栄養が変わる?
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イチジクは生より乾燥させたものの方が栄養素の含有量が増えます。
特に食物繊維は約10倍も増加!!
他にもポリフェノール、ミネラル、植物性エストロゲン、ビタミンB群も増加するんです。
せっかく食べるなら、栄養素がグッと増えたドライイチジクがいいかもしれませんね。
イチジクの旬は7〜10月ですが、ドライイチジクなら一年中食べることができます。
ただし注意したいのが、ドライイチジクは生よりもカロリーが高くなるということ。
そしてイチジクを食べ過ぎると、整腸作用が働き過ぎて下痢や腹痛などトラブルの原因に・・。
下痢を起こしてしまうと、せっかく摂取したミネラルやビタミンも体外に出てしまい、意味がありません。
イチジクはクリームチーズとの相性がとてもいいので、トーストやタルトなどで食べるのがオススメです。
もちろん、手軽にそのまま食べてもOK♡