日本三大秘境のひとつと言われる場所が、徳島県三好市にあるのをご存知でしょうか?
秘境というだけあって、場所はかなり奥地。
三好市は四国の他の3県との県境に位置していて、いわば四国の真ん中。
そのためアクセスは良いとは言えませんが、他では感じることのできない景色が広がっています。
手つかずの大自然は圧巻、大歩危小歩危峡
2014年3月に国指定天然記念物に指定された大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)は、美しい岩石やその渓谷のかたちから、日本列島の成り立ちがわかる全国的にも貴重な場所です。
2億年の時を経て、四国山地を横切る吉野川の激流によって形成された渓谷で、その長さは約8kmも続いています。
かずら橋の付近に到着すると、そば、こんにゃくの味噌田楽などご当地グルメも味わえます。
昔話に出てきそうな新鮮なあめごの塩焼き。せっかくなので一つ頂きました。
写真の通り一匹がとても大きく、身がふっくらしていました。
橋までの道中で、昔懐かしいボンネットバスを発見。
このバスは今も現役、予約必須の定期観光バスで阿波池田ターミナルから大歩危、かずら橋、祖谷渓などを約6時間かけて巡ります。
ガイドさんの説明を聴きながら、ゆったりと大自然を感じることができます。
ついに到着、国指定民俗重要文化財かずら橋
シラクチカズラという植物で作られたこの吊り橋は全長45m、川からの高さは14m。
日本一怖い橋とも言われていますが、橋は3年ごとに架け替えているそうなのでご安心を。
一人で歩いても橋は揺れるのでスリル満点!
それなのに、私が行った時期はGWということもあり大混雑で橋は大揺れ。笑
写真の質の悪さからも伝わると思いますが、大行列のため立ち止まれず、歩きながらの撮影になってしまいました。
ちょっと見づらくて申し訳ないですが、雰囲気だけでも伝わるでしょうか。
足元は靴がすっぽり入るほど隙間が!下には祖谷川が流れています。
橋を渡り切ると、琵琶の滝がお出迎え
昔、平家の落人がここに集まり、京の都を偲びながら琵琶を奏でたということから、この名前がついたと言われています。
階段で祖谷川の河原に降りてみると、川がエメラルドグリーンに輝いていました。
木々が河原を覆うように生い茂っています。
河原の岩はまるで地層。これも長い歴史がつくり上げたものなんでしょうね。
ここから見る景色は橋にいるときよりもさらに、その渓谷の深さを認識させてくれます。
人の手が加えられていない自然の美しさを改めて感じることができ、体の中に澄んだキレイな空気が入っていくのがわかります。
断崖絶壁に立つ小便小僧
かずら橋から少し離れた祖谷川沿いの断崖には、祖谷街道という道路があるのですが、その道路の七曲(ななまがり)と言われる場所に小便小僧が立っています。
崖のすぐ際に立っている小便小僧は、見ているだけでヒヤヒヤします。
下を見るとこんな感じ・・。
なんと谷底までの高さは、200mもあるんです!
昔、祖谷街道工事の作業員、子どもたちなどが、このあたりで小便をして度胸試しをしていたそうです。
祖谷渓谷は車がないとなかなか不便ですが、行く価値は十分にあります。
ここは行くたびに違う顔を見せてくれると言われていて、春は藤の花、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の景色が楽しめます。
都会暮らしに飽きた方、山や秘境が好きな方、自然のパワーを貰いたい方は是非あなたの好きな季節に行ってみてください。
交通アクセス
井川池田ICから車で約70分
JR土讃線 大歩危駅から三好市営バス大歩危線 かずら橋から徒歩1分
JR土讃線 阿波池田駅から四国交通バス祖谷線 善徳から徒歩2分
所在地
〒778-0102 徳島県三好市西祖谷山村善徳162ー2
かずら橋の料金
大人:550円 小人:350円