三ノ宮からすぐの場所に滝!?
兵庫県神戸市にある布引(ぬのびき)の滝。
布引の滝とは布引渓流の4つの滝の総称で、日本の滝100選にも選ばれていて、さらに栃木県日光市の華厳滝、和歌山県那智勝浦町の那智滝とともに日本三大神滝とされています。
神滝はあまり聞き慣れない言葉ですが、竜宮城や竜神に関する言い伝えが多く残されている滝のことだそうです。
パワースポットとしても有名で、また布引渓流の水は「腐らない水」として、古くから多くの船乗りの間で評判になった神戸ウォーターとしても支持されています。
これだけすごい滝なら、山の奥で行くのが大変なイメージがあったんですが、新神戸駅から徒歩15分で行ける距離とのこと。
(新神戸駅は神戸一の繁華街、三ノ宮から地下鉄で2分です。)
これは行ってみるしかない!と思い、今回行ってみたので写真とともにご紹介します。
新神戸駅の裏へ行くと雰囲気がガラっと変わり、自然豊かな風景が広がっていてビックリ!
6月ということもあり、新緑がとっても綺麗でした。
意外とたくさんの人がいて、市民やハイキングが好きな方の散歩道といった印象です。
イノシシが出るみたいですね。私が行った時は虫がすごかったです。
神戸にも駅からすぐの場所に、こんな自然があるんだなあと思っていると・・、
先が見えないほどの長い階段がっ!!!
徒歩15分とは、階段で登って15分ということだったんですね・・。
知らなかったので、長い階段を前にちょっとひるんでしまいました。笑
ちょっとヘトヘトになりながら、階段を登りきったあとはこんな感じで道が続いています。
まだまだ先が見えません。
道中では、和歌が書かれた石碑がありました。
平安時代の歌集、「栄華物語」や「伊勢物語」などで布引の滝のことが詠まれていて、文学作品の舞台にもなっています。
歴史的にも価値のある場所だということがわかり、気持ちが高まっていきます。
いかなれや 雲間もみ見えぬ 五月雨に さらし添らむ 布引の滝
藤原俊成
松の音 琴に調ぶる 山嵐は 滝の糸をや すげて弾くらむ
紀貫之
滝までの道のりを楽しみながら進んでいくと・・
ついに雄滝(おんたき)に到着!
これが布引の滝最大の雄滝(おんたき)です!
近づいてみると、水しぶきで顔が濡れてしまうほど。
いかに水の勢いがあるかがわかりますね。
高さ43mもあるだけあって、見応えは十分!
上からどんどん水が溢れてきます。
削りとったような地層のような不思議な岩肌にも見入ってしまいます。
滝壺もすごい迫力です。伝説では、ここが竜宮城へ続いていると言われているそうです。
確かに水深は結構ありそう・・。
大量の水が流れていくのを見ていると、吸い込まれそうです。
この滝壺は水流が二筋に分かれていることから、夫婦滝と言われています。
名水100選にも選ばれているだけあって、水が透き通っていました。
滝からのパワーを感じ、森林浴の効果もあり、いいリフレッシュが出来ました。
その時期の降水量によって水量が変わってくるそうで、今回は十分に水が流れていたので、滝の迫力を感じることができてラッキーでした♪
今度は紅葉の季節にも足を運んでみたいです。
新神戸駅から先は滝まで徒歩でしか行けないので、今後行かれる方はご注意を。
交通アクセス
山陽新幹線 新神戸駅から徒歩15分
(新神戸駅までは三ノ宮から市営地下鉄で2分)
所在地
〒651-0058 兵庫県神戸市中央区葺合町